世界を席巻するメードインチャイナが
なりを潜めるベトナム・ハノイ
今や世界の市場を席巻する「メードインチャイナ」。価格の安さはもとより、豊富な種類に競争力あるモデル、そしてすばやい生産体制でその存在感がますます高まっている。
先進国はもとより、新興国でも中国ブランドは人気だ。例えば、ロンドンのカムデンマーケットでは中国製の衣類がたくさん売られていた。数年前に訪れたバングラデシュの首都ダッカでも、生活雑貨やアクセサリー、衣類や玩具、食品など、人々の生活のあらゆるシーンに中国製品が食い込んでいた。
「メードインチャイナ」の存在感の高まりは疑うべくもなかったが、興味深いことに、ベトナムの首都ハノイでは「メードインチャイナ」はなりを潜めていた。
筆者はハノイの旧市街を訪れたが、ここで中国製品の看板を目にすることはほとんどなかった。短い滞在期間ではあったが、目撃したのは中国のスマホブランド「OPPO」の看板だけだった。