大切なのは「自分はどんなスタンスを取りたいか」です。株式にせよ債券にせよ不動産物件にせよ外国通貨にせよ仮想通貨にせよ、がんばって調べてがんばって選ぶ能力と気概がある人は、それをやればよいのです。反対に、そういうスキルやモチベーションが自分にはないと思うのであれば、タイミングを選ばずにひたすら「何もしない&平均狙い」に徹するのが、最も手堅いというだけのことです。

もっといい方法はないのか?

繰り返しインデックス投信をおすすめしてきましたが、巷ではいろいろな資産運用の方法が推奨されていますよね。「もっとほかにもあるんじゃないの?」という方のために、主要なもの(インデックス投信、アクティブ投信、個別株、FX、外貨預金、不動産投資、インデックスETF)の特徴をまとめてみました。

不動産は?外貨は?「インデックス投信」よりもいい投資先はないのか?

このうち、インデックス投信、アクティブ投信、個別株については、これまでの連載でも触れてきたので省略しましょう。まず見ておきたいのが、FXと外貨預金です。

FX(外国為替証拠金取引)は、主に特定の外国通貨と日本円との為替差益で儲ける取引です。

第一に、1つの外貨だけを選ぶという意味では個別株と同じであり、リスク分散の要素はありません。また、基本的には短期的な売り買いを前提としたゼロサムゲームであり、投機的な性質を持っています。

機を読む能力に長けていれば、大きな利益を上げられる可能性はありますが、為替の動きを絶えずウォッチしておく必要がある(アクティブ型)ため、忙しい人にはおすすめできません。