そうなると、もう大変です。使いまくった揚げ句にお金が底をつきかけた段階で、子どもが止めに入ってようやく冷静になり、ムダ遣いをやめるといったケースもあります。

 確かに、大金を手にしたことはいいことであり、周囲から見れば羨ましいばかりです。とはいえ、その原因は、あまり喜ばしいことではないはずです。親や配偶者が亡くなった、病気をしたといった理由なのですから。にもかかわらず、浮かれてしまってお金を使いまくるのは、幸せなこととは言い難いのではないでしょうか。

 宝くじだけは少々違うかもしれませんね。ですが、「高額当選しても最終的には不幸になる」とよく言われるように、散財しまくって、あっという間に使い果たしてしまうなど、幸せな結末は訪れないようです。

 このように、突然大金を手にするということは、冷静に考えるとそんなに幸せなことではないのかもしれません。

1000万円の貯金があっても
散財して底をつく人も

 ひとたび金銭感覚が狂ってしまうと、それを正すのはかなりきついものがあります。少し大げさかもしれませんが、地獄が待っていると言っても過言ではありません。一度覚えた贅沢な生活を忘れることは容易ではなく、なかなか生活水準を落とすことはできません。

 以前は、コツコツと1000万円貯めていたのに、相続で急に2000万円ほど手に入った途端、お金をじゃんじゃん使い始める。そして、気が付いた時には、貯蓄が200万円を切るほどに…なんてことも、よくある話です。

 生きていると、お金が必要な場面はたくさんあります。大きなところでは子どもの進学を始め、自動車やマイホームの購入資金、そして病気やけがなどで働けなくなるといったこともあるでしょう。