日本株の行方は?
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 皆さんこんにちは。三井住友アセットマネジメント調査部です。毎週土曜日に「ビジネスマン注目!来週の経済、ここがポイント」をお届けしています。

 うだるような暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。どうぞ、ご自愛ください。

 さて、米国株式市場と比べて出遅れ感があった日本の株式市場も、高まる気温に歩調を合わせるかのように、ようやく上昇ムードが出てきています。国内外の景気も悪くなく、為替も円安に動いていますので、日本株式は上がって当然とも言うことができますが、果たして今後も堅調に上昇が続くのでしょうか。

 米国を中心とする貿易摩擦が大変気になる中で、今週は企業業績にも焦点を当て、経済のバロメーターである日本の株式市場の行方を見ていきたいと思います。特に、間もなく4-6月期の業績発表が本格化しますが、どういった内容になるのでしょうか。

米株上昇と円安が支え
戻りの鈍さが目立つ日本株

 日本株式市場の短期的な動きを見ると、7月5日で底を打ち、現在は戻り基調にあります。

 日本株式市場は、米国株式市場と米ドル/円レートの影響を受ける傾向があります。4月から5月中旬までは米株堅調、円安・ドル高の流れを受けて、日本株も一旦は上昇しましたが、その後、米中貿易摩擦問題の懸念が広がると、米ドル/円レートは110円前後の狭いレンジで推移する中、日本株は調整色を強めました。

 7月6日に米国と中国が、互いに340億ドル相当の輸入品に対する追加関税のかけ合いを始めましたが、米国の中国への制裁が具体化したことで、貿易摩擦拡大懸念が一旦消化された模様です。米国株式市場は回復し、米ドル/円レートが112円後半まで円安・米ドル高が進んだことが好感され、日本株式市場も値を戻しました。

 しかし、113円近くまでドル円相場が戻った割には、日本株式市場の水準は低位にとどまっています。米中貿易摩擦など、米国の保護主義的な通商政策がもたらす不確実性が根強いことなどが背景と考えられます。