最近の中国の成長率は8%を下回り続けているが、大丈夫なのだろうか
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 中国の4~6月期の実質経済成長率が、前年同期比6.7%だったと発表された。中国といえば、90年代と2000年代に平均10%程度の高成長を続け、世界第2位の経済大国になったわけだが、2012年以降は成長率が8%を下回っており、しかも緩やかながら年々低下しつつある。

 かつて、「ゼロ成長が続く日本から見ると、中国の8%成長はうらやましい」と思われていたときに、「中国では、8%くらい成長しないと失業者が増えてしまうので、8%の成長率を維持するために苦労しているのだ」という中国高官の話が報道されていた。「隣の芝生は青い」ということだろうか。

 それはそれとして、最近の中国の成長率は8%を下回り続けているが、大丈夫なのだろうか。それが、大丈夫なのである。以下、その理由を説明していこう。

中長期的な経済成長率は
供給力の伸びで決まる

 経済が成長するためには、需要と供給がともに伸びる必要がある。通常は、需要が伸びれば企業は生産を増やすので設備投資が起き、鉄やセメント、設備機械などの需要が伸びる。すると企業は、生産増のため雇用を増やし、雇われた人が消費を増やすのでさらに需要が増える。そして、企業の設備投資で生産性が上がり、労働者1人当たりの生産量が増え、企業は労働者に高い給料を払えるようになる。こんな具合に、需要と供給が互いに増えていくわけだ。