オンラインゲーム・ネットゲーム(通称:ネトゲ)が全盛の今、その中には複雑な人間関係が潜んでいる。人間関係が生まれるところにつきものなのが、「性」と「愛」。ネトゲ上で生まれる出会いや性、そして恋愛感情について、あなたはどのくらいご存じだろうか。ネトゲでの「性」や「愛」について取り上げる。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)
ゲームの進化に見る時代の変遷
テクノロジーの最先端にネトゲあり
1983年にファミコン(ファミリーコンピュータ)が発売されて以降、家庭用ゲーム機は日進月歩となっている。その時代における最先端のテクノロジーがゲームには詰め込まれていて、ゲームの進化を辿ればテクノロジーの変遷もまた見て取ることができる。
ファミコンやスーファミ(スーパーファミコン)といった、今でいう“レトロゲー”の時代は1人で遊ぶ内容のものがメインで、複数人でプレイする場合は誰かの家に集まる必要があり、これはひとつのハードルとなっていた。
しかし、やはり友達で集まってするゲームはソロと違った趣きで非常に楽しく、筆者を含めた当時の子どもたちは、外が暗くなって親に怒られるまでみんなでゲームに興じたものである。
やがてインターネットが普及し、ゲームを取り巻く環境が大きく変わった。ネット回線を通じて世界中の“誰か”と、自分が好きな時にいつでも対戦や協力プレイをすることが可能となったのである。