キャッシュレス決済の推進は、今や官民一体で取り組む重要テーマだ。このテーマに、地域経済を支える地方銀行はどう取り組むのか。地銀界の雄である横浜銀行の大矢恭好頭取に話を聞いた。

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──横浜銀行は、普通口座を持つ人を対象に、スマートフォンを用いてお店で決済ができる「はまPay」というサービスを提供しています。この取り組みへの思いを教えてください。

 世間には、(現金以外の代表的な決済手段である)クレジットカードの高額な手数料を嫌がる小売店や、そもそもクレジットカードでの支払いが難しい分野があります。例えば、自動車ディーラーから車を購入する場合がそうです。支払いが高額になると、口座振り込みか現金払いを選択せざるを得ません。

 こうした分野にホワイトスペース(余白)があると判断し、即時に口座引き落としができる「はまPay」を提供するに至りました。

──実績はいかがでしょう。

 正直に言って、お話しできるほどの実績はありません。というのは、まだ使えるお店が少ないため、利用者への宣伝を積極的にしていないからです。今は、使えるお店の拡大に軸足を置いています。

 今年5月には、「はまPay」はゆうちょ銀行と提携しましたが、加盟店と利用者を開拓する上でも、この提携には意味があります。