そこで、店頭とオンラインの両方で販売し始めたところ、結構売れました。このヒットを見て、一般書籍もニーズがあるのではないかと思い書籍も売り始めると、これもよく売れました。

ヨドバシ・ドット・コムの売上高は1000億円を超えた
ヨドバシ・ドット・コムの売上高は1000億円を超えた

 次に日用品です。シャンプーやトイレットペーパーなどを販売し始めました。このあたりから、店頭とオンラインでニーズが違うことに気づいていきます。お客さまのECへの期待がだんだん高まってきて、次々と品ぞろえを拡大しました。

 同時に、メーカーから提案をいただくようになります。ある取引先から、「売る場所をこれまでは流通が決めてきたが、これからは買う場所をお客さまが決める時代。どんどんチャレンジしてほしい」と言われ、この言葉が励みになりました。今では靴やスポーツ用品も販売しています。

──オンラインではどのような購買傾向が見られますか。

 店頭と比較すると、1点当たりの単価は低いものの、買い上げ点数は多いです。金額ベースでは家電がいちばん高いですが、販売数ベースでは日用品、食品が最も売れます。

 日用品、食品は昨対で180~200%のペースで伸びています。在庫を持てば回転するといういい循環ができています。家電のついでに買うという利用者も多くいらっしゃいます。水やトイレットペーパーなど、重かったり、大きくて持ち運びが大変な商品は特に人気です。

 食品はもっと品ぞろえを強化しなければいけないと考えています。早く、一般的な食品スーパーのカバー率を超えたいと思っています。

物流・個配も自前主義
“宅配クライシス”は想定内

──現在、ヨドバシ・ドット・コムのアイテム数はどれくらいですか。

 当社の店頭在庫は約45万アイテムですが、オンラインはその10倍以上の550万アイテムです。そのうち、即納できる在庫が70万~80万アイテム。EC売り上げの9割以上を即納在庫としてカバーしています。これがヨドバシ・ドット・コムの強みです。お客さまから注文の多い商品を中心に品ぞろえを増やしています。