平成最後の夏に「熱く語れる思い出」を企業戦士がつくるにはシンガポールベイサンズ前で「平成最後の夏」にすべきことを熟考する筆者

「平成最後の夏、どう過ごす?」
世間の議論は盛り上がるが…

 子どもたちが夏休みに入り、我々大人たちの夏休みの時期も近づいてきた。街中や行楽地など随所で混雑が見られ、今年は尋常ではない猛暑にも見舞われている。それでもみなが夏を楽しみにしていることに違いない。

 しかも今年は「平成」最後の夏となることもあり、SNS上では「平成最後の夏」というキーワードが注目され、「平成最後の夏をどう過ごすか」ということが話題を集めている。

 インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』が昨年実地した、社会人に「夏休みの過ごし方」について聞いた面白い調査がある。

「まだ計画を立てていない:30.2%」を除くと、1位は「旅行をする:25.4%」、2位「帰省する:19.4%」と、夏の長期休暇らしい項目が続くのだが、3位には「自宅にいる:17%」がランクイン。特に独身者だけの調査に至っては「自宅にいる」は21.3%を占めており、堂々の2位入りを果たしているのだ。

 さらに「自宅にいる」と答えた人に何をするか予定を聞くと、最も多かったのは「のんびりする:64.8%」、次いで「テレビ、映画を観る:44.9%」、「自宅の(大)掃除、片付け:35.9%」となった。

 また「寝る:33.1%」と答えた人については、配偶者のいる人は23.5%であるのに対し、いない人は47%と約2倍にのぼった。

 この調査からわかるように、多くの人は旅行や帰省などの「非日常」に身を置くのではなく、「日常的な行動」をして夏休みを過ごしてしまう傾向にある。

 しかし、今年は何と言っても「平成最後の夏」だ。将来皆さんも、ジョン(筆者はジャックダニエルを親愛の気持ちを込め、ジョンと呼んでいる)を片手に、若者たちに対して「平成最後の夏」を語るときがやってくるのではないかと思われる。そんな場面で、まさか「寝て過ごした」なんて語ることはできないはず。ハードボイルドの名折れではないか。