「住まない実家」は3年以内に売る

「住まない実家」も、いつかは手放すときがやってきます。ひとつは経済上の理由です。実家を維持する費用が、自分の生活を圧迫してしまうようになると、いくら実家や親に対する思いが深くても、手放すよりほかにありません。あるいは、売ったお金で自宅を新築したい、新しい事業に使いたいというように、具体的な使い道が見えてきたときに手放すことも多いようです。もうひとつのタイミングは、家の手入れができなくなって、近隣に迷惑をかけているときです。

「住まない実家」の売却は、3年目が目安になります。なぜなら、住まなくなってから3年目の年末までに売ると、売買金額にかかる税金が安くなるからです。居住用の特例という制度があって、譲渡益3000万円までは課税されません。それ以後になると、20.315%の税率で譲渡益に課税されます。つまり、手取りは約8割に減るわけです。

 3年目というのは、気持ちとしてもちょうどいい区切りかもしれません。もちろん、踏ん切りがつかなければ無理に売る必要はありません。それでも売却価格の8割は手元に残るのですから、拙速に売って後悔するよりはいいでしょう。でも、税金の優遇があるという事実だけは頭の隅に入れておいてください。