長年にわたり、更地のまま放置プレイを実施されていた土地は、背の高い雑草が生え、中には、白樺が15cmほどの太さの幹になって、春には青々と葉を繁らせていた。

 冬には、除雪車が積もった雪をその更地に積み上げて、5mくらいの雪山になった。当時は幼かった姪もソリで滑り降りて遊んでいた。

 いい収益物件がなかったので、仕方なく更地を買っていった。

「収益を生まない更地を買って、何を考えているのだ」と、ありがたい指導をしてくれる人も、中にはいた。また、身内からの反対も激しかった。

 しかし、いまにして思えば、あのとき購入しておいてよかった。

 むしろ、もっと買っておけばよかった。

 最近、土地を売ってくれという話もよく来るようになった。誰にも見向きもされなかった土地に、意外な需要があったのだ。

 放置プレイ中だったワタクシの更地は、現在、駐車場として自己使用している土地を除き、すべて賃貸中だ。