すでに新築しても満室運営するには困難な時代に突入した。金融緩和の影響で、今まで不動産に興味がなかった人が不動産投資に参入を始めた。このままでは消耗戦だ。「戦わずして、勝つ」方法はないものか? 『激安!「空き地」投資』の著者が、更地賃貸の魅力を語る。
不動産ブームの結果、
よい投資先がなくなった!
直近では、不動産投資ブームは2017年がピークだった。銀行の金利が下がり、それまで不動産に縁のなかった人々までが、こぞって新築アパートを建て始めた。
中古のアパートも利回りが低下。市場からいい物件が消えた。
ワタクシはときどき不動産投資セミナーの講師をつとめるが、ここ数年、20代の青年や若い女性、とくに30代の主婦の割合が増えた。10年前は、中年のサラリーマンが多かったので、この投資家の変化に驚いた。
ところが、「かぼちゃの馬車」のように、新築を建てサブリースを組んだが、入金が止まり、毎月の支払いに困窮するオーナーが出現し、不動産の世界もそれほど甘いものではないと思った人も多い。
そもそも、大家が何もせずに不労所得を得られるような簡単な業界ではない。
数千万円から数億円のお金を銀行から借りるのに、ほとんど勉強しないで参入する人があまりにも多すぎる。
もし、フルローンで新築物件を建てると、最終的なリターンは2%。上手な人で3%といわれている。1億円借りて、毎年200万円から300万円の利益だ。ロットを大きくすれば、手残りも増えるが、借金も増える上、納税額も増える。