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今回も引き続き、世界的に活躍している書家の伊藤潤一さん。ミラノ国際博覧会へ参加や、伊勢志摩サミットのディナー会場の演出、F1日本GP公式タイトルロゴデザイン担当など、世界でも活躍中ですが、今回は伊勢志摩サミットの参加の詳細をうかがいました。

住んでいた三重で
先進国首脳会議が開催

Yumi:今回は、伊藤さんが演出されたという、伊勢志摩サミットの詳細をうかがいたいのですが、あれは前から決まっていたんですか?

伊藤:いえ、まったく(笑)偶然の縁がつないでくれたという感じで、突然決まった話なんです。前回に話しましたが、2015年の10月にミラノから帰国して、その年の12月に本を出版しました。その翌年の2016年の2月の末くらいに、安倍首相夫人である安倍昭恵さんが三重に来ると知り合いに聞かされたんです。

Yumi:それはなんで?

伊藤:その年、16年の5月に第42回先進国首脳会議、いわゆる伊勢志摩サミットが行なわれるので、その決起大会みたいな位置づけで、サミットの会場近くで講演されるから、と。僕はそういったところは苦手だったんですが、知り合いから、強引に誘われて。

Yumi:行かないといけない感じになったんですか。

伊藤:はい。それで当日、その知り合いから「本を持って来て」と言われたので、よくわからないまま、本を持って行ったんです。ああいう講演会って、話が終わると、みなさん、話をしに行くんですよね。一緒に写真を撮ってもらったり、いろいろなものを手渡ししたり。

Yumi:有名人ですもんね。

伊藤:それで、僕もその知り合いに『早く本を渡してきなさい、何のためにここまで来たんだ』と説得されて。それで「良かったら読んでください』と、昭恵さんに自分の本を手渡したんです。

Yumi:それで?

伊藤:それが帰りがけに本を読んでくれたみたいで、数時間後に僕宛てに1通のメールがきたんですよ。「本を読んで感銘を受けました。伊勢志摩サミット、ぜひご一緒したいですね」と。

Yumi:え~!

伊藤:僕もまさか本人から直接メールが来るなんて思わなくて。結局、翌日に秘書の方から電話をもらって、ああ、ホントにご本人から連絡がきたんだな~と実感しました(笑)

Yumi:じゃあ、本を渡したのがきっかけなんですね。

伊藤:はい。たまたま本を出版したばかりで、それがきっかけで、あれよあれよという間に話が進んで、3/15に総理大臣公邸に呼ばれました。そして、初めてそこで、各国出席者の配偶者ディナー会場の演出を、と正式にお話しをいただいたんです。でもサミットは5月末なので、期間もそんなになくて。

Yumi:2ヵ月ちょっとですもんね。

伊藤:はい。いろいろなイベントも決まっていたんですが、地元、三重の人を起用しようってことだと思います。でも、スタッフも含めて想定外だったに違いないと(笑)

Yumi:具体的にはどんなことをやったんですか?

伊藤:ディナーの会場の装飾です。竹に、いろいろな大きさの穴を開けて、中にあかりを灯す「竹あかり」というものがあるんですけど、それをプロデュースしている熊本の会社「CHIKAKEN〈ちかけん〉」が、演出を担当するということが決まっていたんです。それで、そことコラボしてやってほしい、と。

伊藤潤一さん対談【4】総理夫人と初めて会った数時間後、伊勢志摩サミットの大役が決まった理由
伊藤潤一さん対談【4】総理夫人と初めて会った数時間後、伊勢志摩サミットの大役が決まった理由Yumi
年間約150本以上、動員数で言えば年間30万人以上の韓国関連イベントのMCなどを務める。歯科衛生士、裁判所の法廷通訳、北新地でバー経営という異色の経歴を持つ。関西でラジオDJ、テレビのリポーターやMCなどを経験後、韓流ブームと共に、イメケン揃いのスターのMC、通訳などを担当、女性ファンから慕われている。また語学スクール『ウリアカデミー』にて韓国語講師をつとめ、自身のトークライブ「Yumiサロン」を不定期に開催(次回は9/4に開催)、歌やドラムなどマルチに活躍。著書に『初対面でも盛り上がる! Yumi式会話力で愛される29のルール』他 ツイッター @Yumi_nuna