F1のロゴを墨で書く
伊藤:伊勢志摩サミットが6月に終わって、F1の話が来ました。地元三重県ってこともあって、鈴鹿サーキットから直接お話しをいただきました。制作チームに入れてもらって、コンセプトから、デザインを考えました。
Yumi:2017年のF1世界選手権 開催スケジュールをみると、日本での開催は10月の第16戦目なんですね。
伊藤:はい。ヨーロッパを始めとして、いろいろな国でF1は開催されていますよね。でも「鈴鹿でしか走れない伝統のコース」「鈴鹿でしか見られない最高峰のレース」「鈴鹿でしか味わえない感動」っていうことをテーマに、One&Only、唯一無二というのを、墨で表現しました。
Yumi:これ、墨の飛び散り方も躍動感がありますね。
伊藤:はい、レースの疾走感を墨のしぶきで表現しました。ロゴの真ん中の赤い丸は、ジャパンの国旗の赤、タイヤ、コースのコーナーなどをまとめて表現しているんです。ふつうの「書」というものと違って、レースの疾走感などを表現したかったので、激しく書きました(笑)。
Yumi:この経験はどうでしたか?
伊藤:実際に鈴鹿サーキットに行ったんですが、自分の書が、看板や広告、お土産としてタオルやTシャツになって売られていて、なんか嬉しかったですね。こんなに自分の作品に囲まれたことはなかったので。
Yumi:確かにそうですね!
伊藤:また、自分としては、F1に興味を持つきっかけになったし、自分の知り合いもこのロゴを通して「初めてF1に行ってきた」「F1っておもしろいね」と言ってくれたので、まったく接点のない人たちをつなげられたのかな、と思いました。
それに伊勢志摩サミットやこのF1ロゴ制作を経験したことで、海外のファンからメールをいただいたり、海外からの問い合わせも増えました。これからも、もっともっといろいろなことに挑戦していきたいと思っています。
Yumi:はい、今回は貴重なお話を、ありがとうございました。伊藤さんのこれからの活躍も楽しみにしています!
年間約150本以上、動員数で言えば年間30万人以上の韓国関連イベントのMCなどを務める。歯科衛生士、裁判所の法廷通訳、北新地でバー経営という異色の経歴を持つ。関西でラジオDJ、テレビのリポーターやMCなどを経験後、韓流ブームと共に、イメケン揃いのスターのMC、通訳などを担当、女性ファンから慕われている。また語学スクール『ウリアカデミー』にて韓国語講師をつとめ、自身のトークライブ「Yumiサロン」を不定期に開催(次回は9/4に開催)、歌やドラムなどマルチに活躍。著書に『初対面でも盛り上がる! Yumi式会話力で愛される29のルール』他 ツイッター @Yumi_nuna