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部下の力を伸ばすには、「ホメることが大事だ」とよく言われるが、「素晴らしい仕事だね」といった抽象的な言葉で終わらせてしまう人は多い。実は、人の行動を変え、能力を引き出すには、「行動特定型賞賛」が欠かせない。科学的にも効果が実証されている、正しいホメ方を紹介する。※本稿は、株式会社ビジネスリサーチラボ代表取締役の伊達洋駆、株式会社ビジネスリサーチラボフェローの黒住 嶺『組織と人を動かす科学的に正しいホメ方 ポジティブ・フィードバックの技術』(WAVE出版)の一部を抜粋・編集したものです。
誰かをホメるときは
可能な限り具体的に
具体的な「ホメ」にかかわるキーワードとして、「行動特定型賞賛」をご存知でしょうか?
これは英語で「Behavior Specific Praise(BSP)」と呼ばれ、「よくできました」とただホメるのではなく、どの行動が優れていたのかを指摘するホメ方のことです。
行動を指摘してホメることにより、「相手の成長をうながすことができる」という点で、この方法は注目に値します。
ウィスコンシン大学マディソン校のゾダー・マーテル氏らの研究チームは、28の研究事例を分析し、BSPの効果を検証しました(注1)。
分析対象となったのは教師たちで、BSPの研修を受けたあと、どのように指導方法が変化したのかを調査しています。
その結果、BSPを活用することで、望ましい行動が増加することが明らかになりました。
分析対象は教員のホメ方ですが、確認された結果は、新入社員の指導、ベテラン社員の育成、チーム全体のパフォーマンス向上など、ビジネスのさまざまな状況にも応用できます。
(注1)Zoder-Martell, K. A., Floress, M. T., Bernas, R. S., Dufrene, B. A., & Foulks, S. L. (2019). Training teachers to increase behavior-specific praise: A meta-analysis. Journal of Applied School Psychology, 35(4), 309-338.






