「自慢話と叡智の違いは、自分の経験をただ話すのが自慢、そこから何かしら相手に役に立つことを伝えられるのが叡智。
 そして、意外と気づかないが、失敗であれ成功であれ、自分のすべての体験と経験から語れる自分なりの教訓がその人の魅力であり、そこにお金が流れる。
 いわゆる『自分哲学』というやつだが、生きているのは『自分』なのだから、自分の経験にこそ価値がある。
 たとえ人に語らないとしても、自分のどんな経験にも負い目や恥ずかしさを持たないようにすると運が良くなる」

 成功者に魅力と感動を感じるのは、自分の経験から「何が本質なのか?」「何が大切なのか?」と考えているからこそなのでしょう。
 そして、何よりもボクの体験にとって想い出深いのは、こんなボクにも向き合ってくださった本物のお金持ちの方々の優しさです。

 ある経営者に言われたことを今でも覚えています。

「何であれ、まず相手の話を聞かなければ、こちらが何を言うべきかもわからない。
 営業もしかり、プライベートもしかり。
 信頼とはそこから生まれるものだから。
 でも、人は往々にして自分の話に終始してしまうことが多いように思えるし、そこが成功するかしないかの分岐点だと思っている」

 ボクはたびたび「最近どう?困ったことはないかい?」という気遣いの言葉に救われてきました。
『天国おじい』でお金持ちが語る気遣いのひと言に着目してみると、成功のために活用できる言葉が見つかるかもしれません。