一方、全国百貨店売上高は同▲6.1%と大幅に減少しました。各店で積極的な集客イベントが企画・展開され、高額消費や訪日外国人客によるインバウンド消費も好調だったものの、やはり「猛暑」や「豪雨」などの異常気象が影響したことに加え、クリアランスセールが前倒しされたことなどにより、売上高は減少しました。

 異常気象は世界的に発生しています。例えば、米カルフォルニア州デスバレーでは52℃超となったほか、北極圏でも最高気温が30℃を超える地点が出て、各地で森林火災なども報じられています。また水不足が深刻化しているアフリカなどでは、家畜が死んだり農作物が枯れたりして、難民や内戦・紛争の原因となっています。

 日本の2017年度の食料自給率はカロリーベースで38%と、その多くを輸入に頼っています。今夏の世界的な異常気象では、各地で農産物の作柄が悪化していることから、私たちの食生活にも影響が出ると見られます。例えば、食料自給率が14%しかない小麦は不作によって国際価格が上昇しており、すでに7月に複数の製粉・製パン企業が値上げに踏み切りました。

引き続き「猛暑」「台風」に警戒も
9月は休日が多く、消費にプラスに

 本来、季節がその季節らしくあること、すなわち夏が夏らしく暑いことは経済にプラスだと考えられてきました。しかし、今年の異例の「豪雨」を伴った過去最高レベルの「猛暑」は西日本を中心に景気へマイナスの影響ももたらしています。

 この「猛暑」、いつまで続くのでしょうか? 気象庁から発表された8月25日から9月24日までの「1ヵ月予報」によると、8月中は北海道を除いて平年よりも平均気温が高くなる確率が非常に高くなっているものの、9月以降は徐々に平年並みの気温に戻る予想となっており、「猛暑」に耐えるのもあともう少しといったところのようです。

「豪雨」については、今月は既に「台風」が8つも発生し、8月としては2004年以来の多さとなっていることに加え、今年の「台風」は雨量が多いことも心配されます。

 一方、9月には敬老の日と、秋分の日の振替休日により、3連休が2回あることから、休日が多くなることでレジャーや百貨店売上高などの消費にはプラスと見られます。天候不順が続かず、すっきりとした秋晴れが到来し、景気の先行きも晴れわたることに期待したいところです。

(三井住友アセットマネジメント 調査部 脇坂理恵)