これをきっかけにサバ缶はますます話題となり、健康効果、ラインナップの多彩さと併せて連日、メディアに取り上げられ、売り上げが倍増していくことになったのだ。

 じつは、これらの売り上げ倍増に大きく貢献した人々がいる。いままでサバ水煮缶に見向きもしなかった「西日本の人々」である。

 サバ水煮缶の消費傾向は「東高西低」。西日本ではあまりなじみがなかった。それにもかかわらず、マルハニチロによれば西日本エリア(関西~中四国~九州)において、2017年10月から半年間の売上が前年同時期比で、サバ水煮缶類の売り上げは前年比160パーセント以上。これは全国の進捗率と比較しても極めて高い値だという。サバ水煮缶不毛の地は、このブームを経て大きなマーケットへと変貌したのだ。

地方のサバイベントも大盛況!
3万人が来場する一大町おこしに

 サバの勢いは、地域経済にまで貢献しはじめた。地方のサバイベントが、さらなる盛り上がりを見せているのだ。

 全さば連が事務局となって開催する「鯖サミット」。2014年から毎年、秋に産地およびサバ食文化に力を入れている地域を巡回して開催している。開催地はじめ日本、海外からのサバグルメやサバ加工品を販売するブースが並び、ステージでは産地の関係者によるトークセッションやパフォーマンスなどが行われる。

 第1回、2回目は鳥取県鳥取市、3回目は福井県小浜市で開催され、いずれも1日2万人の来場者という賑いぶり。

鯖サミットin銚子
2017年に開かれた「鯖サミットin銚子」の様子

 そして、昨年、初の関東開催となった千葉県銚子市での鯖サミットには、なんと3万人が来場。これは、銚子市で過去開催されたイベントの中でも最高の集客数である。サバを焼いて楽しむ、その名も「サバーベキュー場」まで設けられた会場は大盛況。ブースの多くが午前中に完売になるほどの大人気となった。関東近圏のみならず、九州や東北からわざわざ訪れた観光客も多かった。

 今年は、10月27、28日にブランドサバ「旬さば」、「長崎ハーブ鯖」を有する長崎県松浦市で開催。旅行会社が「鯖サミットツアー」も企画し、「サバ観光」が定着しそうだ。

アバランチの「No.38」
アバランチの「No.38」(ナンバー・サーティーエイト)

おしゃれすぎるサバ商品が続々登場!
サバ専用の日本酒に注文殺到

 サバブームに伴って、「サバ加工品」のおしゃれ化も加速している。

 元祖サバのおしゃれ番長「サバ缶」は、「ギフト」として選ばれるほどに成長。6月に発売された大阪府大阪市アバランチの「No.38」(ナンバー・サーティーエイト)はサバ、調味料を厳選、缶を開けたときのビジュアルにまでこだわり、高級感あふれるスタイリッシュなパッケージのサバ缶だ。