ぬくもりある手書きの手間が心を動かす
『鉄聞』の制作にあたって、2人は徹底的に手づくりにこだわった。
パソコンさえ使えば、誰でも活字の印刷物を制作できるこの時代に、2人は手書きの新聞にチャレンジした。
活字媒体があふれるなか、手書きのほうが読者の目を引くし、当社に関心を寄せてもらえる。
そう考え、文章もイラストもすべて色鉛筆やサインペンで書いた。
D&S(デザイン&ストーリー)列車を、水戸岡鋭治さんのタッチとはまったく異なる牧歌的なラインと色で表した。
当社の沿線にある名物やまち並みも、ぬくもりあふれるタッチの絵画で紹介し、読みやすい丁寧に書かれた文字で解説も加えた。
そう、手間がかかっているのである。
手間はお客さまに必ず伝わる。お客さまは手間に価値を見出すのだ。