私の見たところ、コレクターは男性に多いようです。この場合、妻からは浪費に見えても、夫にとってはそうではありません。ここで妻が勝手に処分したりすれば、夫からの信頼感が損なわれてしまうことになりかねません。

 ただ、コレクション自体を悪者にすることは避けたいもの。物を所有することを敵視するのは生活自体を息苦しくしてしまいます。

 そもそもなぜコレクターが悪者になってしまうのでしょうか。ひとつには家の中の「役割の決まっていないスペース」への認識の違いがあります。妻はいつか使うときのために空けておきたいと思っているのに、夫は空いているんだから置いてもいいじゃないか、と考えていているようなケースです。また、コレクションが動かないただの荷物に見えることで、空間を無駄にしているように感じられるのも妻のイライラを増幅させてしまいます。

 コレクションそのものを悪者にしないためには、役割の決まっていないスペースをどう使うのか夫婦で話し合ってすり合わせることが大切です。また、コレクションする側は「ディスプレーする」「出し入れしやすくして使う」「保存する」など、適切なスペース管理までを責任もって担う必要があります。思い入れの熱度には階層があるはずで、現在進行形のコレクションを大事にするのであれば、過去の思い出に近いようなものは、スペースがなければ処分を検討してもよいかもしれません。

「浪費」はお金だけじゃない!
スペースも、家族関係も“浪費”している

 さて、2つの原因から生まれる「浪費」について、さらにくわしく見ていきましょう。

 ひと口に「浪費」と言っても、その性質により大きく3つに分けられます。

(A)金銭的な浪費
 活用できない大型家具など、本来買わなくてよかったものを買ってしまう。

(B)スペース的な浪費
 今の生活に必要ないものが、場所をふさいで邪魔になっている。

(C)関係性の浪費
 家族のコミュニケーションに齟齬が生まれ、信頼を失ってしまう。