では、あなたは試合に向けてどれくらいの練習を積み重ねているでしょうか。ビジネスパーソンにとっての練習は「勉強」です。普段の仕事が本番で、勉強が練習。プロのスポーツ選手で、練習をせずに試合にだけ出る選手はいません。勉強しないのは練習をサボるのと同じです。業務時間以外に、本を読み、いろいろな人に会い、うまく仕事をしている人のやり方を観察して学び、自己投資をしなければ、先細りしてしまいます。

会社の外に出ても通用する人の共通点

 プロのスポーツ選手の場合、トレーニングと試合に費やす時間の割合は「4対1」程度と言われています。しかし、30代から50代のビジネスパーソンが1日のうち「学習・研究」に使う時間はわずか10分程度(総務省統計局、社会生活基本調査)。一般的なビジネスパーソンは毎日10時間程度仕事をしていると考えると、トレーニングと試合に費やす時間の割合は「1対60」となります。

 多くの人が明らかに練習不足のまま試合に臨んでいるわけです。だからこそ、意識的に練習をしている人は際立った存在になることができます。例えば、30代で頭角を現すビジネスパーソンは、20代で徹底的に勉強をし、仕事に集中した時期を経験しています。わたしの場合、今までの人生の中で一番熱心に勉強をしたのはアメリカに留学していた20代の半ばです。日中は学校で、帰ってからは自分の部屋で、文字通り「脇目も振らず」という感じで勉強ばかりしていました。

 30歳までに独立するという目標に向け、ひたすらステップアップしたいという強い気持ちはあったものの、お金はなく、他にやることもなく、ただただ必死でした。そんなわたしにある日、クラスの先生が「人生をもっと楽しめ」と言ったことがあります。

 しかし、自分にとってアメリカでの留学期間は遊びではなく、土台となるスキルを磨く投資だと思っていたので先生の言葉はまったく響きませんでした。人生を楽しむのはどこに出ても戦える能力を身につけた後にすればいいこと。練習と試合と遊びの順番を間違えてしまうと、ライフスタイルそのものが崩れてしまいます。