さらに、企業であれば、災害復興や企業BCPに詳しい丸の内総合法律事務所の弁護士の中野明安氏が「企業には従業員に対して安全配慮義務があり、災害時にトイレ施設の維持・管理を怠った場合には安全配慮義務違反が問われる可能性がある」ことを指摘されています。

まずはトイレを備蓄せよ!災害時にトイレの備えがなければ安全配慮義務違反?

 たった一回、「いちかばちか流しちゃえ!」としたことで、負うかもしれない責任はもう想定外ではありません。

12、使用済みペーパー、ためるとNG

東京防災のイラスト
「東京防災」P.60より 拡大画像表示

 ところで、引用した東京防災にはもうひとつ気になることが書いています。「トイレットペーパーは流さずゴミとしてすてます」(P200)とあり、P60の上のイラストでは、トイレ横に使用済みペーパーをためる箱が設置されています。

 しかし、ためておくと汚物が乾燥し、空気中に浮遊するので衛生上の問題や感染症の問題がでてきます。

 水は流さず1度目から災害用トイレを設置。その中に使用済みペーパーを入れ早めにゴミとして処理。ペーパーは別途ためない。どうか、間違えないようにお願いします。

 さて、避難所のトイレの問題についてです。衛生・感染症対策や男女のトイレ問題など、最新の知見をお届けします。