あなたには、かなえたい夢や目標がありますか?その実現に向けて、具体的な行動に移せていますか?どちらもまだだけど、なんとなくもやもやしているこの現状から抜け出したいというなら、本連載がきっとお役に立ちます。『逆算手帳の習慣』(ダイヤモンド社)を上梓したコボリジュンコさんは、同書の中で、夢をかなえる具体的な方法を公開しています。本連載では、ふわふわした夢を現実に変える「逆算思考」と「手帳術」について、わかりやすく解説します。

ふだんの仕事や暮らしの中で、あなたも無意識に「逆算」しています

仕事でも逆算は当たり前

「逆算」って難しそう? いえいえ、あなたも普段から無意識のうちに「逆算」しているはずですよ。

 会社や学校に行く時間が決まっていれば、間に合うように家を出る必要がありますね。支度にかかる時間、朝食を食べるのであればその時間、お弁当を作るのであればさらに時間が必要です。

 家を出る時間から「逆算」していくと、何時に起きる必要があるかが決まります。寝過ごさないようにアラームをセットしている人も多いでしょう。

 そして、「逆算」するのは時間だけじゃありません。

 たとえば、15時にクライアント先で打合せを行う場合で考えてみましょう。まずは、約束の時間に間に合うように時間の「逆算」をしますね。

 10分前の14:50にクライアント先に到着することにします。最寄駅からの時間を確認し、仮に駅から10分だったとすると、14:40に駅に到着する必要があります。何番出口が最も近いのかも調べておきます。

 つぎはルートを決めます。最短で行けるルートを確認して、14:07の電車に乗ると決めます。何両目に乗ると出口に近いかを確認します。途中で乗り換えが必要な場合は乗り換えに便利な車両を調べることになります。

 仕事の打合せですから、手ぶらということはありません。打合せの目的にあわせて必要な持ち物を「逆算」してリストアップします。商品パンフレットやサンプル、提案書や見積書、念のため名刺が不足していないかなども確認。天気予報を調べてカサが必要かどうかも調べておくと安心ですね。