やばい坂本龍馬 友達の家で毎回むじゃきに立ちションする

 戦国のおしっこ野郎といえば竹中半兵衛でしたが、幕末のおしっこ野郎は坂本龍馬です。なんと13才までおねしょをしていたそうです。

 子どものころの龍馬は泣き虫で、いじめにあって塾を退学するほど気弱でした。

 そんな龍馬を教育したのが姉の乙女です。乙女は身長174cm、体重112kgのレスラーのような体格で、剣術も学問もプロ級という超人。龍馬は乙女姉さんにビシバシきたえられて強くなり、自信をつけていったのです。

 でも、おしっこのクセだけは治りませんでした。龍馬は剣術友達だった武市半平太の家に遊びに行くと、なぜか帰りぎわに玄関の門に向かって立ちションをしました。しかも、毎回。

坂本龍馬がどうしても止められなかった「やばい悪癖」とは?「やばい」から日本の歴史が見えてくる!

 半平太の奥さんが「臭くなるから困ります!やめろって言ってくださいよ!」と必死に訴えても、半平太は「ハハハ、龍馬ほどの人物がやることだから大目に見てやれ」と止めなかったんだとか。
 そう、龍馬は乙女との特訓により、弟特有の「バカな子ほどかわいいパワー」をも身につけていたのです。

 そんな龍馬は当然、女性にもモテました。モテすぎて剣術道場の娘・さな子との結婚の約束をすっぽかしたこともありましたが、これもかわいいパワーで乗り切りました。さな子は龍馬を恨むことはなく、「自分の墓に坂本龍馬の妻と書いてくれ」とだけ言ったそうです。

坂本龍馬(1835年~1867年)
時代:江戸時代
身分:武士
出身:高知
別名:才谷梅太郎
土佐(高知)出身の志士。長州藩と薩摩藩を仲直りさせ、倒幕の道を切り開くが、京都で何者かに暗殺された。
名言「日本を今一度せんたくいたし申候」には「外国と仲良くする幕府の奴らをいっぱい殺して」というぶっそうな前置きがある。

(本原稿は、東京大学史料編纂所教授 本郷和人監修『東大教授がおしえる やばい日本史』の内容を編集して掲載しています)

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