転職できないエグゼクティブ
能力・実力が十分でも転職できないエグゼクティブが一定数いるようです Photo:PIXTA

実績があるのに人材紹介会社が
推薦できないエグゼクティブとは?

 40代から50代のエグゼクティブ、およびその一歩手前くらいの方の転職というと、候補者になるのはビジネスパーソンとして洗練された人ばかりと思われるかもしれません。高い処遇を受けている方たちですから、そうした人が多いのは確かです。

 ただし、能力や実績はあっても立ち居振る舞いなどに問題のある「もったいないエグゼクティブ」も一定数います。

 以前、海外である現地企業の社長を務めていた方がいました。職務経歴書を確認すると、ちょうどある企業のグループ子会社のトップ候補にキャリアはドンピシャでした。これはよいと思ったのですが、メンバーから「ちょっと心配なので一度、会ってみてください」と言われ、私も面談に同席することにしました。

 実際にお会いしての第一印象は、「これはまずい。このまま推薦したら大クレームになる」でした。

 いったい何が悪かったかというと、非常に横柄な感じで足を組んだり、高圧的に机をドンドンたたいたりしながら話をするのです。

 まずお話を伺い、案件について打診してみると前向きな反応でした。

「とてもよいお話なので、ぜひチャレンジしたいですね」
「そうですか。しかし申し訳ないのですが、このままではご紹介できません」
「えっ、どうしてですか?」
「大変恐縮ですが率直に申し上げると、横柄で高圧的な印象を受けました」

 そしてドンドン机をたたきながら話をしていたと指摘すると「いや、全然気が付きませんでした」と。本人はまったく自覚も悪気もなかったのです。