先週の総括
先週の日経平均は、週初上昇したもののその後は急落し、週末は8000円を割り込んだ。週初は米国株式が上昇したため、日経平均も9000円台を回復したが、その後急激な円高を嫌気し輸出株が急落。23日に発表されたソニーの業績下方修正が業績下振れ懸念に拍車をかけ、週末に向け急落。結局、前週末比12%安い7649円で引けた。
規模別には、大型株の調整幅が大きかった。マザーズ指数は前週末比4.5%のマイナス、東証2部指数は同1.3%のマイナスだった。業種別には電力ガスと不動産のみ上昇。精密、保険、ガラス土石が大幅に下落した。
今週の予報
ドラッグストア業界は品揃えに優位性があり
「晴」→「晴」
→ |
今週の日経平均は、揉みあいを予想する。先々週に米国が発表した総合的な金融安定化策が奏功し、世界的に株式市場が底打ちの気配を見せたものの、先週に発表された米国主要企業及びソニーの大幅業績下方修正などの影響で、日経平均は再び7600円台まで売られている。
今後の注目点は、資本注入が粛々と実行されるかという進捗状況と、今回の金融不安が実体経済にどの程度の影響を与えるかの2点に絞られて来るだろう。市場の反応から判断すると、業績悪化は未だ織り込まれていないと判断せざるをえない。
ドラッグストア業界は再編が加速している。直近でも、9月にウエルシア関東と高田薬局が経営統合し、グローウェルホールディングスが設立された。キリン堂とアライドハーツ・ホールディングスも経営統合に向けて協議を開始している。この状況の背景は何だろうか。
薬事法が改正される。2009年4月から医薬品の販売方法が変わるのである。医師の処方箋がなくても買える一般用医薬品(大衆薬)は、現在は薬剤師のいる店でしか購入できない。