これが、2005年頃には1000人に増加、寮として活用する中国企業まで現れ、その頃から中国人住人に起因するさまざまな問題が発生するようになっていったようだ。

ゴミの投げ捨て
踊り場での排泄が問題に

かつて中国人住民の一部が糞尿をしていた階段の踊り場
かつて中国人住民の一部が糞尿をしていた階段の踊り場

 具体的には、ゴミを部屋の窓から投げ捨てる、階段の踊り場で大便や小便をする、ゴミ捨て場に分別を無視してゴミを捨てる、粗大ゴミを置いていく、団地内の広場で夜中に爆竹を鳴らし、注意に来た日本人住人に暴力を振るう等だ。

 こうしたことはマスコミを通じて広く知られるところとなり、「チャイナ団地」と揶揄されたり、まるで中国人に占拠されているかのように面白おかしく紹介したりする記事まで登場するようになっていった。

 そうした報道やネットの情報を受けてか、「汚い民族中国人帰れ」、「泥棒大国=中国」といった、団地内に勝手に入り込んだ部外者によるものと思われる落書きが、団地内の公共スペースのテーブル等に見られるまでになっていった(住民によるものとの憶測もあったようだが、そもそも住民が毎月支払う共益費で購入・整備し、維持管理をしている公共スペースのテーブルに落書きをするとは考えにくいのみならず、文句があれば直接行動に出るはずであり、筆者が写真で確認した落書きの筆跡等を考慮しても、外部の者が反中国住民感情に便乗して行ったものと考えるのが自然であろう)。

 中国人住人に起因する問題は、当然のことながら日本人住人との軋轢(あつれき)を激化させ、2011年にはついにそのピークを迎える。

 芝園団地の自治会、URおよび川口市の3者による協議が行われることとなり、中国語の通訳を常駐させることとなった。

中国人住民は
既に半数の2500人超

 現在、中国人住人の数は既に半数の2500人を超えている。彼らの属性は東京都内の企業に勤務するサラリーマンであり、ほとんどが大卒以上の学歴を持ち、収入も一定以上である。あえて“上から目線”の言い方をさせてもらえば、比較的に「質のいい中国人たち」である。

 例えば、某大手コンサルティング会社の社員が、1年間の長期出張で来日し、芝園団地に住んでいるといった例もある。したがって決して、有象無象が居住し、昼間でも団地に近づくのは危険といったような極端な状況ではない。