「再就職したいのに、年齢制限で引っかかっちゃうんだよね」
転職や再就職を考える女性の多くが経験している「年齢の壁」。
一方、採用側も「いい人がいたら紹介してほしい」と、
優秀な人材の確保に奔走しているものの、
アラフォー、アラフィフと聞くと、躊躇せざるをえない。
人手不足の今、両者の「悩み」を解消する方法はないのだろうか。
外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、世界第2位の成績を残し、
独立後に出版した書籍は累計200万部超えの作家・和田裕美さん。
彼女が20年かけて伝えてきたことの集大成が「稼げる技術」である。
(「稼げる技術」について知りたい方は、第1回連載を参照ください)
「稼げる技術」とは、自分で稼いで自立できる力のこと。
会社に依存するのではなく、自分の力で一生食べていくスキルだ。
書籍『何もなかったわたしがイチから身につけた稼げる技術』より
年齢不問の「安全な島」での働き方について解説する。
(まとめ/両角晴香、編集部、著者写真/佐久間ナオヒト)
さっきまで前のめりだった社長が
年齢を聞いた瞬間に豹変
「優秀な人が欲しい、誰かいない?」
ある企業の社長に聞かれたので、かなり仕事のできる知人を紹介しようとしたことがありました。
明るい、積極的、営業もできる、専門知識と専門技能もある、
アイデア豊富、他社での実績ある、性格良しという、まさにすごい人です。
でも、私が思っていた結果にはなりませんでした。
和田「◯◯社長、人材を探されていましたが、すごい人がいますよ。今は他の会社で活躍されていますが、転職も考えているみたいなんです」
社長「え、ほんとう? 会ってみたいな」
和田「まだ今のお仕事どうなるかわからないけど、彼女が入ったら顧客満足度アップして売り上げもアップしますよ」
社長「いや~ぜひぜひ。で、おいくつの人?」
和田「今年で45歳だったかな」
社長「え、45歳?」
ここで社長のトーンは変わってしまいました。
社長「そっか。45歳だと、あれだな、
うちはもうちょい若い人がいいんだよね。元気ある人ね」
和田「その人も元気はありますが…」
社長「う~ん。でも、うちの若い子たちと並んでいてほしいというがあって。
もうちょっと若い人いたらまた教えて~~」
えっ年齢だけで? まだ本人とも会っていないのに?
それって、なんだかつらくないですか?
しかし、これは現実に起こったことです。