売上金で旅行しました
【家族で断捨離】

メルカリ錬金術傷がついたサングラスも4800円で売れた。売れ筋は娘のバレエ用品(下)

 今年2月、事故に遭い数週間の自宅リハビリを余儀なくされた清水大資さん(58歳)。それまで長年、寝るためだけに帰っていた自宅で長時間過ごす日々を送った。

 あらためて室内を見渡すと、ものが多くてずいぶん居心地が悪い。「自分にとっては不用品。とはいえ、捨てるには忍びない」と処分に踏み切れずにいたところ、友人からメルカリの存在を耳にした。

 半信半疑で出品してみたのは、前職のヤマハ発動機が発行した50周年記念誌と資料集。いわゆる「社史」だが、1800円という値段が付いた。

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 これに気を良くした清水さんは、同じくヤマハの50周年記念バッジも出品したところ、600円で売れた。どちらも関係者だけに無料で配布されたもの。つまりは非売品でレアだったのだ。

 「有名企業になると、いわゆるその会社自体のファンがいるらしい」と清水さん。社員にとっては義理でもらったものでも、金を出してまで欲しがる人がいるのだ。

 また、アップル製品の純正品である充電ケーブル、家電のパーツも鉄板アイテムで、いい値が付いた。本体とは別に新品で購入すると非常に高いからだ。

 そのうち家族も「自分のものも売れるか試してほしい」と、清水さんに続々と出品を頼んでくるように。妻は化粧品の試供品、娘は昔習っていたバレエ用品、息子は受験のテキストといった具合だ。

 バレエの練習着であるレオタードなど素肌に着けるものを中古で出品するのはためらわれたが、すぐに買い手が付いた。新品で購入すると非常に高額なものは、使用後でもよく売れるという。

 ものが減って家はきれいになり、売上金は家族旅行の費用の足しに。「メルカリを介して家族の会話も増えました」(清水さん)。