メルカリには、日々100万品以上が出品され、あらゆるものに値段が付く。「週刊ダイヤモンド」はこの度、メルカリの取引2.8億件のうち、各カテゴリー内で月に100件以上取引したブランド・商品の平均価格のデータを独占入手した。

 メルカリで扱われるのは中古品で、ひと口に同じブランドのアイテムといっても、定価や販売時期の違いによって、個々の取引価格にばらつきは生じるだろう。それでも、一定規模の取引から生まれる相場は、メルカリユーザー約1000万人のニーズの集大成といえる。消費者のリアルの価値判断を反映した、ブランド力を測る新たな指標となりえる。ここではiPhoneを例にとってみよう。

iPhone XS
日本時間9月13日には新型が発表されたiPhone。メルカリでの相場は?(写真は最新のiPhone XS) Photo:Apple

 9月は携帯電話業界が1年で最も盛り上がる時期である。もちろん、米アップルのスマートフォン「iPhone」の最新機種が発売されるからだ。

 9月12日(日本時間13日)のアップルの製品発表会で、今年も「iPhone XR」「iPhone XS」「iPhone XS Max」の3機種が発表された。とりわけ、画面サイズが過去最大の6.5インチとなったXS Maxは、12万4800円~16万4800円と強気の値付けだ。

 アップルの国内のスマホシェアは約5割。日本人は圧倒的に“iPhone好き”だ。中古品でもいいから手に入れたい場合、いったいいつ買うのがお得なのか。過去のメルカリ相場の推移は、その格好の手引きとなる。

 メルカリ上でも、発売直後の9月はお祭りムード。新機種をすぐに手に入れたいユーザーを狙った“転売ヤー”たちが群がり、場合によっては定価よりも高く売れることもある。

 その後は一般的な中古品市場と同様、時間とともに相場は下がっていくのだが、今年の3~4月は様子が違った。新機種の発売直後並みに相場が上昇したのである。

 もともと年度替わりのこの時期は、新しく大学生活や社会人生活を始める人に向けた、端末の購入ニーズが高まる時期である。秋のiPhone商戦が活況になる前は、1年で最大の商戦期だった。

 今年3~4月の相場に関しては、年明け話題になった「Xは不人気」説も影響していそうだ。この時期、Xの出荷台数の伸びがいまひとつというアナリストらの分析から、初の10万円超え端末のXについて、「高過ぎて販売不振」という報道が国内外で相次いだ。

 ところが、2月のアップルの決算発表でアナリストらの予想外ともいえるXの好調ぶりが明らかになると一転、「Xは人気機種」と手のひら返しの評価となった。この反動が、Xの価格急騰を後押ししたのかもしれない。

 いずれにせよ、最新機種を安く入手したいならば、3~4月は購入を避けるべきだろう。