自分の心に正直に書く
文章の語尾はナチュラルな表現にします。
「する」「したい」「できたらいいな」のように、思いついたままの表現にしておきます。「できた」「しました」「なりつつある」のように進行形や完了形に変換する必要はありません。
今書いているリストは潜在意識を変えるためではなく、潜在意識にある本音を引き出すためのものです。ですから、少しでも自分にとって嘘になるようなことは書かないでください。自分の心に正直に書いてください。
慣れるまでは最初の10個を書くだけでも苦労するかもしれません。
建前や他人の意見を優先して生きていると、自分の本音を感じとるセンサーが鈍ってきます。やりたいことは何か、何をすることが楽しいのか、どうありたいのかがわからなくなっているかもしれません。
そんな場合は焦らずに、時間をかけて書いていきましょう。センサーは鈍っているだけです。使っているうちに感度を取り戻し、好きなことや楽しいことに反応するようになります。
慣れている方は記入時間を決めてみましょう。
カフェへ行って30分で100個埋める、と決めるのもいいですね。少し短めの時間を設定しておくのがオススメです。限られた時間で全ての枠を埋めようとすると、余計なことを考えている暇がなくなります。だから本音を引き出しやすいのです。
ダブっている項目があっても気にせず、字が汚くなっても構いません。全て記入し、本音を引き出せた後で、ゆっくりとキレイにしていきましょう。
「逆算手帳」考案者、GYAKUSAN株式会社CEO
大学卒業後、システムエンジニアとして8年勤務。その後、フリーランスを経て2004年にウェブサイト制作会社を設立。
会社設立前後の多忙すぎる日々に耐えきれず、わらにもすがる思いで手帳を使い始めたところ、その効果を実感し衝撃を受ける。
手帳でスケジュールやタスク管理をする一方、ワークスタイルやライフスタイルを見直して、理想の生き方・働き方を模索するようになった。著書『1年後の毎日が変わる!あなたの夢を叶える「100年日記」』の出版記念セミナーで、多くの人が5年後の自分をイメージできないこと、逆算で考えられないことに愕然とし、逆算思考を体系化できないかと考えはじめる。
試行錯誤の結果たどり着いたのが「逆算手帳」で、2016年に商品化。Amazonで販売したところ、クチコミでたちまち完売。
おもな著書に『願いをかなえる!逆算手帳術』(監修・宝島社 2018年)、『1年後の毎日が変わる!あなたの夢を叶える「100年日記」』(大和出版 2015年)がある。