今年7月末日をもって、東京・青山にあるMistletoe(ミスルトウ)のオフィスを閉じることにしました。
経営が苦境に陥ったというわけでも、引っ越し先が見つかったというわけでもありません。「オフィス」という存在そのものをなくしたいと考えたのです。
7月23日に、オフィスのクローズドイベントを開きました。集まったスタッフや関係先の方々を前に、僕は「テイクオフ(離陸)だ」と伝えました。これはどういう意味なのでしょうか。
1996年に初めて会社を設立して以来、連続起業家(シリアルアントレプレナー)として数多くの会社を立ち上げてきました。気が付けば、もう22年以上も経営者を続けています。その中で僕自身、オフィスの在り方について、随分と試行錯誤を重ねました。
経営してきた会社の中には、規模が大きくなった会社もありますし、小さいまま、あっという間に終わったものもありました。
その過程で、大きなビル1棟を借り切ってオフィスを設けたこともありますし、アパートの一室で過ごしたこともあります。コワーキングオフィスをつくったことも、自分の好みを前面に押し出した空間をつくったこともありました。振り返ってみても、随分とさまざまなオフィスをつくってきたものだと思います。