ななつ星も一部上場も「氣」の力
「氣」とは何か。
『広辞苑』を引くと、次のようなことが記されている(抜粋)。
天地間を満たし、宇宙を構成する基本と考えられるもの。
万物が生ずる根元。
生命の原動力となる勢い。活力の源。
つまり、「氣」とは、地球上のあらゆるところに存在し、さらにいうと、宇宙空間にも「氣」が存在している。
ひとが元気になるかどうか、活動が成功するかどうかは、宇宙にある「氣」をいかに自分のほうに呼びこんで、自分の周辺に「氣」を満ちあふれさせるかにかかっている。「氣」の力で病を治す気功術、「氣」の力で相手を倒す合気道は、まさにこういった考えに根ざしたもの。
そして、私の仕事のやり方もこの考えに根ざしたものだ。
うんと約(つづ)めて言ってしまうと、「氣」を九州に導き、取りこんだ成果が、ななつ星であり、東証一部上場だったのだ。
私は、20年以上も前から社内で、「職場に『氣』を満ちあふれさせよう」と訴えてきた。
「氣」に満ちあふれたひとは、勝利を手にすることができる。
「氣」に満ちあふれた職場は、元気になる。
「氣」に満ちあふれたお店は、繁盛する。
「氣」に満ちあふれた組織は、組織の中に活力がみなぎる。
企業であれば、業績が上がる。
JR九州の社員ならば、もう耳にタコができるほどに聞かされてきた言葉だ。
そして、社員たちは、この言葉どおりに大小さまざまな事業やプロジェクトが達成されたシーンも、そのまた逆のシーンも、目の当たりにしてきたはずである。
☆ps.
今回、過去最高競争率が316倍となった「ななつ星」のDX(デラックス)スイート(7号車の最高客車)ほか、「ななつ星」の客車風景を公開しました。ななつ星の外観やプレミアムな内装の雰囲気など、ほんの少し覗いてみたい方は、ぜひ第1回連載記事を、10万PVを突破した大反響動画「祝!九州」に興味のある方は、第7回連載もあわせてご覧いただければと思います。