新幹線変形ロボ「シンカリオン」
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS

 日本の平和と安全を守るため、謎の敵に立ち向かう新幹線変形ロボット「シンカリオン」が、一大ブームとなっている。JR東日本監修でキャラクターコンテンツプロジェクトが立ち上がり、今年1月からはテレビアニメが放映されている。

 人気の秘密は大人も子供も楽しめるロボットの造形と、実際の新幹線にまつわる情報を織り交ぜたストーリーにある。ロボットは「E5はやぶさ」や「N700Aのぞみ」などJR5社の車両がモチーフ。“真面目”なJR東海が協力に転換したことからも、シンカリオンのポテンシャルの高さを感じさせる。

 アニメ放送の第1話は、JR社員が夜中に保線作業を行うシーンから始まる。子供向けアニメとしては、非常にマニアック。しかし、新幹線の安全運行が“縁の下の力持ち”によって支えられている光景は視聴者の共感を呼ぶことだろう。

 他にも、「新幹線は線路の幅によって規格が異なる」など、さまざまな知識が登場する。制作陣は日本各地を取材し、地域の風景や駅弁などもリアルに表現する。単純な戦隊ものとは一味も二味も違うことから、親子でハマる場合も多い。世代を超えて新幹線のファンをつくっている。

 年末に向けて、ついに人気の「ドクター・イエロー」が登場し、車両キャラのラインアップがそろった。

 目標は「息の長い、国民的キャラクターになること」(鈴木寿広・シンカリオンプロデューサー)。日本が誇る「新幹線+アニメ」という最強タッグで海外進出も狙う。

(週刊ダイヤモンド編集部)