だが、なぜ創価学会や真如苑と比べ、立正佼成会はかくも信者の減少が進むのか。その答えは、この教団がお得意さまとする信者層を取り巻く日本社会が一変したことにある。

 立正佼成会信者の典型は、「3世代同居の専業主婦」とされる。

 だが、下図のように、時代は「核家族世帯」と「共働き世帯」中心に移り変わった。

 そして、立正佼成会の布教システムは、そんな一昔前の女性像に合わせたままだ。同教団の主な修行を記した下図を見てほしい。特に注目すべきは、中心的な活動である「法座」と教えの根幹を成す「先祖崇拝」だろう。

 まず法座を分かりやすく言えば、信者が車座になり、互いに家庭や信仰の悩みを打ち明ける「集団カウンセリング」だ。特定の相手だけでなく、大勢の前で自分をさらけ出して執着を捨てるこの修行が、プライバシーを尊重する若年層を中心に「とりわけ受けが悪い」(前出の古参信者)という。この点、個人カウンセリングを売りとする真如苑とは対照的だ(パート3で詳述)。

 ほぼ同じ理由で、家族関係、とりわけ縦の血縁関係が希薄化する中、先祖崇拝という根幹の教えも求心力を失っているわけだ。