シリコンバレーにあるグーグルの本社には才能があふれているが、政治的な明敏さは著しく欠けているようだ。例えば親会社のアルファベットは先月、同業のフェイスブックおよびツイッターが臨んだ上院情報委員会の公聴会に出席することを控えた。8日には、さらにお粗末な実態が明らかになった。グーグルが今春にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「グーグルプラス」でバグを発見したものの、公表を控えていたことをウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が伝えたのだ。このバグにより、外部開発業者がユーザーの非公開データにアクセスできる状態になっていた。グーグルによるテストでは、欠陥にさらされていたユーザーの数は比較的少なかったが、バグは発見の2年以上前からグーグルプラスのコード内に存在していたため、その影響を完全に数値化することは難しい。
グーグルが身につけるべき「政治の素養」
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