全裸ダッシュを強要、エロ本を買いに行かせる……
同性同士の「セクハラ」も
チーム内での上級生からのいじめについては、こんなものも。
「高校時代のラグビー部で、先輩からの下ネタ系のパワハラがきつかったです。全裸で更衣室からトイレまでダッシュを強要されたり。あとは、制服のままでエロ本とかを買いに行かされたり、シャワー中に着替え一式を隠されて1時間ぐらい全裸で探し回ったり、『女子マネに下着の色を聞いてこい』と言われたこともありました。先輩たちは楽しそうだったし、本人たちがやることもあったから完全にいじめやイビリというわけじゃないのかもしれないけど、上の言うことは基本絶対だし、上がやっているから下が断れないというのもあった。そういうノリについていけない自分にとっては苦痛でしかなかったです」(30代男性)
「高校時代の部活で、ゲームに負けた下級生が『女子更衣室から何か盗んでくる』というルールがありました。やったかどうかは聞かないでください……」(20代男性)
30代男性のエピソードで彼は「下ネタ系のパワハラ」という言葉を使っているが、全裸ダッシュを強要されたり、エロ本を買いに行かされるのは同性同士での「セクハラ」だろう。また、下着の色を聞かれたり盗難にあう女子生徒はもちろん被害者だが、「聞いてこい」「盗ってこい」と命令される下級生も被害者であり、彼らは被害者でありながら加害者でもあるという複雑な立場に立たされる。性的なことに関心を持つ年代とはいえ、こういった問題を単なる「悪ふざけ」と放置できないように思う。
このようなエピソードを語った人たちから異口同音に聞こえてくるのは、「毎日顔を合わせて一緒に練習をするチーム内では逃げられない」という声。また、「スポーツで『団結力を』とか『みんなが頑張ってるんだから自分も頑張る』とか言うのは美談で語られるけれど、実際は人間同士、気の合わない者がいて当たり前。そこで調整力や息抜きのないチームだと、うっぷんが溜まって体罰やいじめにつながるのではないか」(30代男性)という声も。



