またもや朝日新聞のダブルスタンダードがネット上で物議をかもしている。炎天下での部活を止める勇気を持てとの記事を出しているが、自らが主催する夏の甲子園はどうなんだ、という疑問の声が上がっているのだ。心ある朝日の記者たちは、自社のスタンスをどう考えているのだろうか?(ノンフィクションライター 窪田順生)

熱中症続出批判するも甲子園は別!?
朝日新聞が放ったブーメラン

炎天下の部活を批判するも、甲子園は別、と言わんばかりの朝日新聞
炎天下での部活はNOでも夏の甲子園は別...!?朝日批判が止まないのは、他人の批判には饒舌でも、自社への批判はスルーという「ブーメラン体質」がある(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 先日、「SNSやネットの情報を参考にする層は内閣支持率高め」という「謎調査」を公表して物議をかもした「朝日新聞」が、そのSNSやネットからまたしても叩かれている。

 連日のように全国で熱中症の被害が出ていることを受け、《運動部のみんな、熱中症「無理」「もうダメだ」の勇気を》(朝日新聞デジタル 2018年7月14日)という記事を出したところ、「炎天下で子どもたちに野球をやらせておいてよく言えるな」なんて調子で、夏の甲子園を主催していることとの矛盾を指摘する声が多数寄せられているのだ。

「ん、前にもこんなことなかったっけ?」と思う方も多いかもしれない。実は「夏の甲子園」というのは、これまでもたびたび朝日批判の材料にされている。なかでも有名なのが、「日の丸・君が代」論争だ。

 2004年春、東京都立高校などの卒業式で、国旗掲揚時の起立や、「君が代」を歌うことを拒否した教職員らが都教育委員会に戒告され、5人の嘱託教員が契約更新を取り消された。当然、「朝日新聞」は噛み付いた。恐ろしい軍国主義の復活だと言わんばかりに社説で痛烈に批判をしたのである。

 これぞ左…いや、リベラルという立派な主張だが、ほどなくして嫌なところから茶々が入れられる。ライバルの「読売新聞」が「甲子園では普通のことなのに」(2004年3月31日)と社説でチクリとやったのだ。

 ご存じのように、甲子園の開会式では、国旗掲揚と国歌斉唱が行われ、役員や審判だけではなく、丸坊主の選手たちも脱帽し、観客にも起立を呼びかける。

 あなたたちが主催している甲子園では、こういうことを当たり前のようにやらせているんだし、子どもに範を示す公立高校の教職員ならきちんとやってもらわないとダメなんじゃないの、というツッコミが寄せられたのだ。