匿名の口コミよりも
自分の直感を頼りに判断せよ

 掲示板や口コミサイトなどネットの書き込みは判断材料になるかと質問されることがありますが、結論から言えば決してあてになるものではありません。なぜなら、書き込んでいるのがほぼ辞めた人たちだからです。

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 辞めた人が辞めた会社についてよく書くことはまずありません。辞めた人は満たされない何かがあるから辞めていったのです。「良い会社で不満はなかったのですが――」と言う人もいますが、これは方便です。詳しく聞いてみると「良い会社だが自分が目指しているキャリアには近づけない」「社長が良い人過ぎて刺激が足りない」などと、やはり不満はあるものです。

 もちろんネットの書き込みを見るなとは言いませんが、気にし過ぎると雑音となり判断を間違いかねません。あくまで参考程度にとどめるべきもので、そもそもどこの誰とも知れぬ人の意見や情報は全幅の信頼を置けるものではないでしょう。

 それよりも面接を含め社内の人に直接会う機会を大切にとらえ、価値観のすり合わせをして直感を含めた自分の気持ちに基づいて判断していく。そして入社を決断したら、腹をくくって入社する。「やはり辞退したほうがよかったかな」とふらついた気持ちで仕事に取り組んでいたら、逆に「あの人はこの会社に合わなかったな」と思われてしまうでしょう。

(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)