また、そもそも今の働き盛り世代で50年後に自分が生きている確率はかなり低い。つまり、50年以上の先のことを考えても不確定要素が多過ぎるので、あまり意味がないということだ。マンションは10年程度で、住み替えることを前提に物件選びをした方がいい。その際に、定借マンションが不利になることはなきに等しい。

 そして7つ目は、割高で買わないためにも価格を検証することだ。その方法は、同じ行政区で過去に売り出された物件価格と比較すること。新築定借マンション価格は控え目に出ることが多いので、過去事例と比較して割安過ぎることを判断できた場合、「お買い得」ということになる

定借マンションは一般的な物件と
比べても投資妙味が大きい

 これまで述べた7つの法則をまとめると、次のようになる。この「7つの法則」をなるべく多く守ることが、成功への近道になる。

【7つの法則のまとめ】

(1)都心6区(3区+渋谷・新宿・品川) (1):21.6%
(2)大手売主に限る (1)+(2):25.7%(中古値上がり率)
(3)駅徒歩は5分までがベター (1)+(3):23.3%
(4)大規模の方が資産性が高い (1)+(4):35.8%
(5)タワーの方が資産性が高い (1)+(5):47.4%
(6)定借の期間が長い方が資産性が高い
(7)過去の所有権の価格と比較して、割安ならお買い得

 これらが意味するところは、定借マンションといえども、都心好立地で大手売主が手がけた物件の場合、所有権があるマンションと同レベルの取引が行われているのが実態であるということだ。冒頭で述べたように、筆者はこの法則を発見して大胆に自宅投資を行ない、値上がり益を享受した。身内だけで隣り合った住戸を3部屋買ったこともある。チャンスが訪れたときは、大きく張った分だけリターンも大きくなるからだ。

 定借マンションは、土地も所有できる一般的なマンションよりも投資妙味が少ないどころか、実は大きい場合もあるということ、この機に覚えておくとよいだろう。

(スタイルアクト(株)代表取締役/不動産コンサルタント 沖有人)