しかも、スルーされた係長は、「俺のことを軽く見ているのか」と担当者に対して不信感を抱きます。

 今後、関係がぎくしゃくしてしまい、仕事が進めづらくなる可能性もあるのです。

 ルールは1人でも守らない人がいると、意味がなくなります。チームメンバー全員にルールを徹底させる必要があります。

 そのためには、「メンバー全員でルールを決める」という方法が効果的です。チームリーダーが1人で決めるのではなく、全員で話し合ってルールをつくるのです。

 こうすれば、全員に「当事者意識」が生まれるので、ルールを逸脱した行為が起こりにくくなります。

 複数人で仕事を進めるときは、「自己判断」がミスの原因になります。各自が好き勝手なことをやっていると、さまざまなトラブルが生じます。もちろん、ときには臨機応変に対応することも大切ですが、その場合でも「ルールから逸脱しない」というのが大前提なのです。

相手との「イメージのズレ」を
なくしていく

 思い込みで生じるミスのほとんどはコミュニケーション不足が原因です。こんな有名な話があります。

 2人の姉妹が1個のオレンジを取り合っています。2人とも「1個分が欲しい」とゆずりません。

 しかし、よくよく話をしてみると、姉はジュースをつくるために中身を欲しがっていて、妹はマーマレードをつくるために皮を欲しがっていたことがわかりました。

 そして、姉妹はお互いに納得してオレンジを分け合うことができました。

 私たちは「自分は相手のことをわかっているし、相手は自分のことをわかってくれている」と考えてしまいがちです。しかし、ビジネスの場ではそうした考えは捨てるべきです。

「分かり合えていない」という前提に立ってコミュニケーションを取っていきましょう。相手と何度もやり取りを重ねることで少しずつイメージを共有していくのです。「この点はどうですか?」「どう考えていますか?」と突っ込んで質問していくとズレはどんどん修正されていきます。そして、意見の食い違いから起こるミスを防ぐことができます。

 お互いの勝手な思い込みで仕事にロスが生じないように、密なコミュニケーションを取ることを意識してください。