中国は、イラン産原油に対する米国の制裁発動を控え、イランからの原油輸入を削減した。これまでは米国の制裁に対抗する姿勢を示しており、方針を転換したことになる。関係筋が明らかにした。トランプ米政権は対イラン包囲網を形成して、同国を経済的に孤立させることを狙っており、イランの最大顧客である中国が輸入縮小に動いたことで、政権にとっては大きな追い風となりそうだ。関係筋によると、中国石油精製大手の中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工(シノペック)の親会社である中国石油化工集団公司は、11月分のイラン産原油輸入の手配を行っていない。中国はこれまで、日量およそ60万バレルの原油をイランから輸入していた。
中国がイラン産原油の輸入縮小、米国の制裁発動控え
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