「モテる秘訣なんて、とても簡単で、誰にでも誠実さを示すことだと思うんだ。
大切なのは『大は小を兼ねる』ってことで、自分にメリットがないから避けるとか、好きなタイプじゃないから嫌うとかじゃなくてね。
だって、将来、誰がチャンスをもたらしてくれるかなんてわからないでしょ?」
おじいはこう言います。
「やっぱり信頼が大切でしょ。
そして人間は本質的に安心感を求めるから、それを提供できることが大切なんだ」
その社長は自分の時間を大切にしながらも、いつも多くの人に囲まれ愛されていました。
そんな彼の言葉を聞いてから改めて観察させていただいていると、「大は小を兼ねる」の意味がわかりました。異性にモテたいという小さな目的意識ではなく、「信頼される」という大きな意味での「モテる」を意識していたのです。
たしかに、彼は誰に対してでも(単なるお部屋担当でしかないボクに対しても)いつも誠実に接していました。
一方、本物のお金持ちではない場合の人間関係には、いくつかの特徴がありました。
・いつも年下の人と過ごす(「お前はさぁ」という表現がよく聞こえてきました)
・いつも誰かしら異性と一緒にいる(オフィシャルでもそれをアピールする)
・いつも誰かを呼び出して過ごす(自分が中心という雰囲気を出している)
威圧感をただよわせ、「仲間意識」が変に強く、それ以外の人を避ける感じです。
有名人といわれる方が、レストランでお仲間と一緒にいたところを一般の人に声をかけられて、邪険にする場面もたくさんお見かけしました。たしかにプライベートですし、いちいち対応するのも大変かもしれませんが、本物のお金持ちがそういったことをされるのを、少なくともボクはお見かけしたことがありません。