一方で、ホテルなどの高級な婚礼市場の競争も激化している。18年第2四半期決算において、ホテル椿山荘東京の婚礼は人数ベースでは前年同期比6.8%減となった。1人当たり単価は、比較的高額な和婚の比率が増えたことで同2.3%増となったが、和婚ブームが続くかどうかは未知数だ。

箱根でも苦戦

 リゾート事業の誤算は、老朽化で18年1月に閉館した箱根ホテル小涌園の余波が予想以上に大きかったことだ。レジャー施設の箱根小涌園ユネッサンは、これまで泊まりがけで来ていた客がごっそりいなくなり、夏の稼ぎ時に集客で苦戦した。

 17年4月に開業した温泉旅館、箱根小涌園天悠も、業界内では「同じクラスでは単価が低め」といわれる。瀬川章・藤田観光社長は、「リピーターづくりと顧客満足の向上に取り組んでいる」としているが、箱根のホテル開業ラッシュの中で強気の価格戦略を打ち出せないでいる。

 このように大幅な下方修正は、インバウンドの一時的な減少もあるものの、むしろ事業見通しの甘さに起因するところが大きい。今後インバウンドが回復しても、業績の先行き不透明感は拭えそうにない。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大坪稚子)