REレンジエクステンダー
BEVの詳細は来年明らかに

 発電専用RE搭載車は3タイプを想定している。まず、バッテリー容量が大きい通常のBEVに“万一、電池がカラになったときに充電設備までたどり着けるだけの航続距離を得る”という考え方のレンジエクステンダーだ。BMW・i3同様に、欧州のBEV認定を受けるため、燃料搭載量は10リットル以下になると思われる。

 2番目は、電池搭載量を減らし、REで駆動する発電機を高出力化し、燃料搭載量を増やしたPHEVだ。REは直接的に車輪を駆動する用途には使わない。通常は外部充電式(つまりプラグイン)方式のBEVとして走り、電池が減ってきたらREで発電する方式になるだろう。

 3番目は、発電機を高出力化し、電池容量は最小限、燃料搭載量は増やすというシリーズHEVだ。日産ノートeパワーのように、車両の駆動は電動モーターだけで行い、車両を軽量化し車両コストを低く抑えるために電池搭載量を減らす。これでは航続距離が短くなるから燃料搭載量を増やし、すぐに電池を満充電に回復できるよう発電機の能力を高めるという仕様になるだろう。

 実は、マツダは13年から小排気量シングルローターREを発電に使うデミオEV(レンジエクステンダー)の研究を行ってきた。デミオEVの発電専用REは排気量330㏄、圧縮比10.0、最高出力25kW/4500rpmというスペックで、ドライバーのアクセルペダルの踏み方に応じて発電回転数を1500~4500rpmの間でコントロールするため「エンジンで走っている」感覚が味わえることを追求しているという。

 REレンジエクステンダーBEVの詳細は「来年明らかにする」とマツダはコメントした。また、車輪を直接駆動するためのREについても「開発をあきらめてはいない」と明言した。発電専用とはいえ、マツダがREを復活させるという発表は世界中で話題になった。これはREに対する高い期待の表れといえる。

(報告/牧野茂雄、まとめ/CAR and DRIVER編集部)