ドナルド・トランプ米大統領が、事実上更迭したジェフ・セッションズ司法長官の代行としてマシュー・ウィテカー氏を指名したことを受け、議会や司法省当局者、ロバート・モラー特別検察官のチームは、新たな体制への移行に備えている。8日朝時点で、ウィテカー氏の就任に伴う政策変更の可能性やモラー氏が進めるロシア疑惑捜査に影響があるのかは不明。だが、同日行われたブレット・カバノー最高裁判事の正式な就任式には、セッションズ氏に代わりウィテカー氏が出席するなど、変化の兆しはすでに顕著だ。司法長官の交代は、中間選挙で議会の勢力図が変わる中で起きた。来年1月から始まる新議会では、民主党が下院を掌握する一方、上院では共和党が議席を伸ばしリードを広げた。民主党はセッションズ氏の辞任を巡る状況とウィテカー氏に利害対立がないか徹底調査する構えだ。
ロシア疑惑捜査の先行きに身構えるワシントン
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