日本人メジャーリーガーを最も輩出している高校と都道府県菊地雄星投手のメジャー挑戦で、現役日本人メジャーリーガーは8人になります Photo:PIXTA

 埼玉西武・菊池雄星投手のポスティングシステム(入札制度)によるMLB移籍が決定的になった。

 米球界の菊池に対する評価は相当高いようだ。人材不足のサウスポーであるうえ、最速158キロの威力あるストレートを持つ。加えて27歳と若く、NPBで3年連続10勝以上をあげている点もプラス材料になっているようで、報道によれば10球団が入札に参加意欲を示しているという。

 落札球団が決まった後は契約金額が話題になりそうだ。敏腕かつ強気の交渉で知られるスコット・ボラス氏が代理人を務めており、6年で50億円超の巨額契約を勝ち取るのではないかともいわれている。それだけ期待値が高いということだ。

日本人メジャーリーガー8人のうち、
2人が岩手県・花巻東高校出身に

 ご存じの通り菊池は今季、メジャーで注目を集めた二刀流・大谷翔平と同じ岩手県の私立花巻東高校出身だ。3歳年上の菊池が卒業した年に大谷が入学しており同時期に同校野球部に在籍したわけではないが、たて続けにMLBで実力が認められる超大物投手が花巻東高から生まれたことになる。

 私立の強豪校には全国から才能に恵まれた野球留学生が入る傾向があるが、花巻東は佐々木洋監督が「岩手県内の選手を鍛えて強くする」という考えを持っており、基本的に野球留学生を受け入れていない。菊池は盛岡市、大谷は奥州市と、れっきとした岩手県出身者だ。