エイミー・ヘンダーソン氏は週に一度、テクノロジー企業の創業者の妻らと秘密の会合を開いている。女性たちの自宅やオフィスで集まるときは必ずドアを閉じておく。離れた場所から電話会議で話し合うこともある。趣向は毎回違うが、目的は一つ。創業者である夫にしっかり育児休暇を取らせることだ。そうすれば子どものいる社員がワークライフバランスを取れるようにしたいという熱意が、彼女たち自身の家族のためになり、さらには会社全体にも波及すると期待してのことだ。「女性のキャリアを制限する要因が母親業であることは誰もが知っている」とヘンダーソン氏は指摘する。同氏はシリコンバレーの企業向けに仕事と家庭に関するワークショップを運営するコンサルティング会社の共同創業者だ。「だが男性、特に男性創業者が父親らしさを発揮することで、独身男性は最高で、家族は退屈なものだと信じる古くさいブロカルチャーを打ち崩せる」
シリコンバレーを変える女性たちの密かな戦い
IT業界に浸透する「男子文化」に対抗、アルコール排除へ
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