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上司は何でも知っていて、部下からの質問にも即答できなければならない。そんな思い込みが、かえって部下の成長を止めてしまうことがある。実は、部下を伸ばす上司ほど、答えを与えるのではなく考える機会を差し出している。ChatGPT時代にあらためて問われる、「問い」の価値とは?※本稿は、国際コーチ連盟マスター認定コーチの伊藤 守『3分間コーチ 対話がひらく人と組織の未来』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)一部を抜粋・編集したものです。
わからないことを聞く「質問」と
本質を掘り下げて考える「問い」
「言語は質問するために発明されたものである」(吉本隆明)
・回答は音や身振りによっても可能だが、質問と問いだけは言葉にしなければならない。
・最初に質問の声を発したとき、人間は一人前の大人になった。
・社会の停滞は回答の不足ではなく、質問への衝動の欠如によってもたらされる。
・回答は音や身振りによっても可能だが、質問と問いだけは言葉にしなければならない。
・最初に質問の声を発したとき、人間は一人前の大人になった。
・社会の停滞は回答の不足ではなく、質問への衝動の欠如によってもたらされる。
「言語は質問するために発明された」という視点は吉本の言語論の核心であり、単なる情報伝達の手段としてではなく、人間が世界や他者と関わる根源的な営みとして「問い」を位置づける考え方です。
ここで「質問」と「問い」とを区別しておきましょう。
「質問」は、わからないことや知りたいことを相手に答えてもらうために投げかける言葉で、答えが比較的明確に存在します。







