都会で山びこができないか?

――『無駄なことを続けるために』の巻末には、これまでの無駄作品のリストがついています。これを見てるだけでも楽しいですね。「wwwを打っているときの表情が相手に送信される」とか「カッパ捕獲マシーン」とか……。この「都会用やまびこマシーン」っていうのはどういうものですか?

藤原さん 都会でもやまびこが経験できるようにしたものですね。

――都会でやまびこ聞きたいなと思われたんですか?

藤原さん そうです。なんか「山に行きたいけど、山に登るのはめんどいな」って思って。なので、オウム返ししてくるおもちゃを改造してつくりました。

――そんなにやまびこがしたかった?

藤原さん そうですね。やまびこは、したかったですね(笑)。

意外にウケたもの、ウケなかったもの

――これだけ作品を生み出していると「これウケそうだな」というのはわかるようになるものですか?

藤原さん いやー、私はぜんぜんそういう狙ったことはできないです。

 有名なウェブライターの方は、バズる記事のポイントがわかるらしいんですよ。「これはバズる」みたいな。でも私はわからないですね、なんにも。

――「意外にウケたな」っていうのはどれですか?

藤原さん 「札束で頬を撫でられるマシーン」ですね。これは海外でめちゃめちゃウケて。中国とか、タイとか、ヨーロッパ系とかアメリカとか。全世界ですごくウケました。

――札束の動きがいい速度でしたよね。

藤原さん ゆっくりのこの感じがおもしろいかなあって。

――お金っていうのも大きかったんでしょうね。

藤原さん たしかに。全世界共通ですね。

――「もっとウケてもよかったのに」みたいなものはありますか?

藤原さん「アダルトぴよぴよサンダル」っていう装置です。子どもがよく履いているぴよぴよ鳴るサンダルってあるじゃないですか。ぴよぴよ鳴る部分をハイヒールに埋め込んでぴよぴよ鳴る靴をつくったんですけど、ぜんぜんウケなかったです。これおもしろいなと思ってつくったんですけどね。

――作品のアイデアって、どういうときに思い浮かぶものなんですか?

藤原さん 最初はふとしたとき、生活してて「ハッ」て思いつくものが多かったんですけど、最近はちゃんと机に向かって考えて案を出してます。

――無駄づくりも効率的に。

藤原さん そうですね。「待ってれば降りてくる」と思ってたんですけど、ぜんぜんそんなことなくて。つねに考えないと考えられなくなっちゃって。